5月21日19時1分配信 ロイター
[東京 21日 ロイター] 三井住友フィナンシャルグループ <8316> が21日発表した2008年3月期連結業績予想は、当期利益が前年比22%増の5400億円になる見通しとなった。ロイターエスティメーツによる主要アナリスト19人の予測平均6408億円を大きく下回った。
増収増益となる業績予想となったものの、会見した北山禎介社長は「金利上昇がもたらすポジティブな影響について、マーケットの期待と実際のペースに少し食い違いがある」との考えを示した。
08年3月期の連結業績予想は、経常利益が前年同期比22.7%増の9800億円。銀行単体ベースで見ると、業務粗利益が同10.8%増の1兆4900億円、業務純益は同12.0%増の8300億円、当期純利益は同29.9%増の4100億円になる見通し。
07年3月期に損失をこうむった国債などのディーリング部門での回復を目指すとともに、個人向けの金融商品販売や法人向けの非金利ビジネスの伸張、金利上昇による貸出金利益の増加を見込む。
同日発表した07年3月期連結業績は、経常利益が前年同期比17.1%減の7986億円、当期純利益は同35.7%減の4413億円となった。銀行単体ベースでは、業務粗利益が13.4%減の1兆3444億円、業務純益が同23.2%減の7406億円、当期利益が同39.2%減の3157億円となった。
三井住友銀行で債券ディーリング損が1124億円に膨らんだことや、過払い金の返還が相次いでいる傘下のプロミスに対する投資損失引当金の計上900億円の計上などで前年実績を大きく割り込む決算となった。
北山社長は消費者金融事業について「依然として大きなポテンシャルがある。いっそう注力していく考えだ」と述べた。また、今後のエクイティ・ファイナンスの方針については、普通株の希薄化は回避するとしながらも「これからの成長戦略に合わせて、それなりの対応を検討する」と述べて、増資に対して前向きな姿勢を示した。
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