6月11日18時35分配信 ロイター
[ダブリン 11日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるハーリー・アイルランド中銀総裁は11日、金融関連の会合で講演し、ECBはインフレリスクの回避に必要であれば行動するが、現時点では具体的な決定は下していないと述べた。
ハーリー総裁は、トリシェECB総裁が先週のECB理事会後の会見で明らかにした経済・マネー分析の概要をあらためて説明。
ユーロ圏では中長期的にはインフレの上振れリスクが存在するとともに、堅調な経済成長への条件が整っていると述べた。
ハーリー総裁は「金利の見通しについては、将来の行動は事前に決まっておらず、将来の政策行動を前もって約束することはないと強調したい」と発言。
「先週明らかにしたとおり、われわれは、注意深く状況を監視しており、中期的な物価安定に対するリスクが現実のものとならないよう必要であれば行動する」と述べた。
「総合インフレ率は9月以降、前年同期の水準の影響が押し上げ要因になる見通しだ」とも述べた。
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