(パ・リーグ、日本ハム3-12西武、1回戦、西武1勝、12日、札幌ドーム)日本ハムは5年連続開幕投手のダルビッシュがまさかの乱調。西武打線に7回7失点と打ち込まれて敗戦投手となり、被災地に勝利を届けることができなかった。
しなる右腕。うなる剛球。球団史上最長となる5年連続開幕投手を任されたダルビッシュ。立ち上がりは完ぺきなピッチングだった。一回から速球が冴えた。1番片岡に対して150キロ台の直球を4球続け、最後は134キロのスライダーで空振り三振。栗山は154キロの直球で三ゴロ。中島は内角球でバットをへし折り、一ゴロにした。
4番中村から始まった二回も3者凡退に斬った。だが野球は何が起こるかわからない。若獅子にかみつかれたのは三回だ。先頭のプロ3年目の浅村に、この日初安打を許し、新人・秋山への死球でピンチを背負う。そこから片岡、中島の適時打などで3点を失った。
特別な一年の始まりだった。東日本大震災から1カ月。ダルビッシュは甚大な被害を受けた宮城・仙台市の東北高出身。高校時代の同級生や知人が住んでる地域が津波で流され、野球部の先輩の中には犠牲者も出た。
開幕セレモニーでは『見せましょう、野球の底力を。がんばろう!日本』と書かれた横10メートル、縦1・2メートルの横断幕を掲揚。両チームの監督と選手のサインとメッセージが添えられ、ダルビッシュは『keep the faith』(信念を貫いて)と記した。
エースの力投に打線も奮起。四回にホフパワーの適時打などで2点を上げると、五回には金子誠の同点弾が飛び出した。だが3-3で迎えた七回。二死一、三塁から栗山に勝ち越しの右適時打を許すと、続く中島に右翼席へ1号3ランを浴びてこの回4失点。結局この回で降板し、7回を投げて7安打7失点と悔しい開幕戦となった。日本ハムは九回から登板した3番手・オビスポも一気に5点を奪われ、開幕戦で大敗を喫した。
<サンケイスポーツより>
プロ野球も始まりましたね。
地震の影響で開催日がもめたけど。
あと停電のこともあったり。
でもやっぱりプロ野球を楽しみにしている人がいるから。
もちろん被災地の人も。
元気にプレーしてください。